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【百年銘酒スポットライト】vol.2
百年銘酒が誇る、秘蔵のウイスキーコレクションをコラム形式にてお伝えします。
_これは、南青山の名店として知られたBarヘルムスデールのプライベートラベル。
中身は1967年1月2日に蒸留、1999年2月3日に瓶詰されたタムデュー蒸留所の32年熟成のシングルモルトウイスキーで、バーのPBとしては走りとなる一本だ。シンプル過ぎるほどのラベルには情報が満載されており、当時の意気込みが感じられる。
1996年3月18日、オーナーである村澤政樹氏によっての月曜日にオープンしたヘルムスデール。本格的な英国風パブは当時非常に珍しいものだったが、それに加え同店のモルトの品揃えは実に秀逸だった。もともとWodoka Tonicのマスターを務めていた村澤氏は、開店にあたってビンテージのグレンリベットをずらりと棚に並べたのだが、これは独立の際に並べる酒として今では考えられないような贅沢だ。
その後、村澤氏のビンテージ熟成もの好きが高じてさまざまなオールドビンテージが取り揃えられるようになったヘルムスデールであるが、当時はまだオールドアイテムがそれほど高価ではなかったため、目敏いモルト通はもちろんのこと、プロのバーテンダーの面々が店に通い詰め、修養を積む場となったのである。
今や名店として知られるようなバーのオーナーたちも、かつて村澤氏の店で研鑽に励んだという士が多いはず。
伝説のバーテンダーとなった村澤氏は、現在も軽井沢と広尾で店を営んでいる。
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