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【百年銘酒スポットライト】vol.13
百年銘酒が誇る、秘蔵のウイスキーコレクションをコラム形式にてお伝えします。

_GLENLIVET 1966 Gordon & Macphail

シングルモルト愛好家にとって、非常に馴染みのあるラベルだと思われるこのボトル。

ゴードン&マクファイル(GM)社のグレンリベットだが、通称「ライオンラベル」と言われるようにライオンがトレードマークとなっており、長年愛されてきた。しかし5年以上前に往年の15年や21年が終売になって以降、2001や2002年のヴィンテージ品が出たものの、現在はレアヴィンテージの古いストックのみで新たにこのラベルのウイスキーがリリースされることは無くなってしまった。どうやら蒸留所からの原酒の供給が途絶えたことが理由のようだ。

とは言え2011年にはグレンリベット70年が、2021年にはGM社にしか成し得ないような驚きの80年物がリリースされたほど、年代物のグレンリベットのストックは圧巻である。

このボトルがリリースされた頃はGM社も60年代モルトを積極的に売り出していて、当時でもそれらは決して安価ではなかったが、今考えると実にリーズナブルに極上のモルトを選ぶことが出来た時代だった。その後世界的に、特にアジア圏でのモルト人気が爆発し、古酒が枯渇していく中でGM社の体制も変わり、ウイスキー事情はわずか10年ほどの間で目まぐるしく変化している。

さてグレンリベットと言うと誰もが認める王道のモルトで、昔のオフィシャル12年を飲んでシングルモルトに目覚めたという人もいるだろう。ボトラーズからのリリースは少なくなってしまったが、最近はオフィシャルでも良質なボトルが出てきており、将来が楽しみな銘柄の一つでもある。
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