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【百年銘酒スポットライト】vol.14
百年銘酒が誇る、秘蔵のウイスキーコレクションをコラム形式にてお伝えします。

_LONGMORN 1964  Gordon & Macphail

このボトルのネックに貼られているのは、ボトリング年のシール。それにより2007年にボトリングされたものだと判別できるわけだが、この頃のGM社のシングルモルトにはこうしたシールが貼付されていた。

その後ラベルにボトリング年数が記載されるようになるが、この「レアビンテージシリーズ」と言われるボトル達には、基本的に熟成年数の記載が無い。さらにこのボトルには43年と記載されたネックタグが掛けられており、通常リリース品ではないことが窺える。

そう、このボトルはシングルカスクにて日本市場限定で224本生産されたもの。裏ラベルにはカスクタイプ&ナンバー、生産本数&ボトルナンバー、ボトリングの日付までの詳細が記されており、通常ではない特別仕様であることが明らかだ。

GM社の長年にわたる看板銘柄であるロングモーンは、レアビンテージ以外にも一時期12年物や30年物などが定番的にあり、その後、1999、2002、2003、そして2005年のビンテージ品へ移行した。しかしこれらを入手することは、今ではなかなか難しくなっている。

そんな厳しい現状の中でも、やはりロングモーンと言うとこの1964年のような60年代から70年代中期ビンテージの物のことを考えてしまう。同年代のボウモアに続き、どれだけの人が魅了され、追い求めてきたことだろう。

麦から造られたお酒とは思えない、あの陶酔するような複雑なフルーツ感――どうして忘れることが出来ようか。

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