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【百年銘酒スポットライト】vol.34
百年銘酒が誇る、秘蔵のスピリッツコレクションをコラム形式にてお伝えします。

__SAVANNA LONTAN GRANDE AROME SINGLE CASK  Fut No.483

アフリカ大陸の南東に浮かぶ島、マダガスカル。その東に座するのがかの有名なモーリシャスであり、そこに並ぶように位置しているのがレユニオン島だ。そしてこのフランス領の火山島で古くからラムを造っているのがサバンナである。

ラムに限らずウイスキーなどの蒸留酒において、蒸留が単式なのか連続式なのか、また蒸留器がどのような形状をしているのかということはとても大事な要素である。しかしその一方で、発酵が蒸留酒に与える影響は決して小さくないものだ。事実、場合によっては味わいそのものの方向性を決めてしまうほどに大事な工程が「発酵」なのである。

サバンナの「ロンタン」というラムは通常のラムが発酵に数日のみかけるところ、実に15日ものあいだ発酵させ造られるアイテムだ。これは世界中探しても数か所でしか見られない特殊な発酵方式だが、そのおかげで「このラムなしでは生きられない」というほどの熱狂的なファンから「ラムは好きだがロンタンだけは全く飲めない」という方まで、はっきりと好き嫌いが分かれる個性的な作品に仕上がっている。さて、あなたはどちらだろうか。

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